2007年04月03日

土蜘蛛戦争

3月下旬。以前から動きを見せていた土蜘蛛の連中を掃討してしまおうという大掛かりな戦争が計画された。


「ポジション事に別れて話し合うのか…。どうするかな。」

自分の能力を鑑み、また力を合わせる事を考え、しばし逡巡したあと、光也は【コマンダー】の集まる教室へと向かった。

―――的確な作戦を立てる事が出来たら…全員の力になれる―――
そう。彼がコマンダーを選んだのは、たった一人の己よりもより多くの他へと利する為だったのだ。

けっして、背後同士の「そういや、周りにコマンダーの子っていないよなー」などという会話で決められたわけでは、断じて、ない。


「・・・・・・そうか、勝ったんだな。」
「あぁ。」

古墳へ攻め込んだ際の負傷が酷く、後方に下がっていた光也のところへ天野夏優がやってきたのは、鮮やかな夕焼けが薄れ始める頃だった。

「それにしても流石は天野だよな。俺なんかこのありさまだってのにな」
「俺だってこんなんだけどな」

そこかしこを包帯にくるまれた光也は、傷だらけになりながらも持ちこたえ最後まで戦い抜いた天野を見る。コートは血に汚れているようだが、おそらくは返り血だろう。天野自身は疲れてはいるが元気そうだ。

「まぁ、天野が重傷を負わなかったのは、あれだな。」
「なんだよ?」
「重症になったら冬美ちゃんに付きっきりで手厚い看病されるだろ?」

一瞬考えるような顔をした後、天野の表情が曇ったように見えた。

「ま、まぁ、俺はギャグキャラだからな(ふんぞり返る)」
「虎鉄さんと一緒だな(笑)」
「あぁ、アイツと俺は似たもん同士かもな、性質は真逆かもしれないけど(笑)」
「2人とも殺しても死なない気がするよ(笑)」

と、笑いあううちに傷が痛んだらしくうずくまってしまった光也に天野は肩を貸して助け起こす。

「ったく、次の戦いでは、トワを不安にさせるような結果になるんじゃねぇぞ?」
「・・・っ。まぁ、今度のは後方の救護テントで治癒符係でもしてるさ」

日が沈み暮れてゆく西の空に、蜘蛛の逃げ込んだであろう葛城山への進攻に思いをめぐらせながら・・・2人は帰路へついたのであった。
posted by 紅月 光也 at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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